僕はマッチングアプリが大好きです。
そんなマッチングアプリにも、残念ながらネットワークビジネスの勧誘目的の女性ユーザはおります。
ある程度はプロフィール文で見抜けます。
しかしあるとき、勧誘目的かそうでないのか、微妙なラインの女性とメッセージをやり取りしてまして、会ってみることにしたのです。
40歳前後・派手目・自称コンサル会社の経営者A子
若干キラキラ起業家っぽい雰囲気を醸し出している人でした。
もしかしたら本当に優秀な人で、楽しいお話でもできるのかなと思い、カフェで会うお約束を取り付けました。
時間はお昼1時、吉祥寺駅南口で待ち合わせ。
僕は5分くらい先について待ってました。
すると向こうから、髪かき上げ系良い女風のA子がやってきました。
「ごめんね〜」といってやってきました。
「写真よりはキレイな人だな」と心の中で思いました。
A子は吉祥寺に詳しいみたいなので、案内すると言ってきました。
そして、「武蔵野珈琲店」というお店に行くことになりました。
当時は知らなかったのですが、又吉さんが書いた「火花」の作中にも出てくるカフェで、有名なお店らしいです。
武蔵野珈琲店は、古着屋とかアクセサリー屋が入ってる建物の一室にありました。
武蔵野珈琲店に入る前に、A子が「ちょっと知り合いと話すから待ってて」といい、武蔵野珈琲店の向かいにある別のお店に入っていきました。
1分後に戻ってきました。
「なんだろう」と思いましたが、まあいいやということで武蔵野珈琲店に入りました。
武蔵野珈琲店にて謎の男登場・・
奥の二人席に座り、珈琲を注文しました。
仕事の話やら、過去にマッチングアプリで会った他の人の話などをしてました。
A子の口癖は「あ〜、人間って面白い」「人生って最高に楽しいよね」でした。
ことあるごとに言ってきたので「うるせえな」と思いました。
ただ、珈琲は本当に美味しかった。
そして、「あ〜珈琲おいしいな〜」とか思っていたら、いきなり知らない男性が席にやってきました。
なにやらその男性は、資料が入っているクリアファイルを手に持っていました。
そしてその資料をサッとA子に無言で渡して、どこかに消えていきました。
一瞬の出来事だったので、びっくりする間もなかった。
「おろろろろ」とその男を目で追うのが精一杯でした。
するとA子が、その資料をテーブルに広げました。
「これ、今私がやってるビジネスの資料なんだ〜。この資料の内容を、来週の講演で皆に説明しないといけないんだ〜あ〜大変。」
「練習しなきゃ。」
と言い出し、いきなり資料の説明の練習をするフリをして、間接的に僕に資料の内容を伝えてきました。
どうやら、旅行に安くいける有料会員制のビジネスみたいです。
最初は練習っぽかったのに、だんだんと僕にむけて熱く語ってきました。
でも語るとはいえ、「一緒にやろう」「会員になろう」と誘ってくるわけでもなかったので、
「誘われてはいないから断るのもタイミングないし・・なんだこれは・・」と困惑してました。
僕が食いついて「僕もやりたい」というのを待ってるような感じがしました。
誘うでもなく選択権を与えてくる感じ、かなり気持ち悪かった・・。
とにかく不穏な時間が流れました。
そして、一時間くらい経過し、
「まあ、あとは君次第だね」と謎の問いかけをされました。
なんも誘われてないのに、君次第ってなんだよ笑
もう僕は帰りたくて仕方がなくなって、「そろそろ帰りましょう」と言いました。
「うん、わかった。」とA子は言い、そそくさと資料をカバンにしまいました。
お会計。
A子が「え、奢ってくれるの?」と言ってきました。
「いやなんも言ってねえよ」と思ったが、もはやぐったりしてて突っ込む気力もなかったので、泣く泣く全額支払いました。
武蔵野珈琲店を出ました。
するとA子は「じゃあバイバイ」と言い、武蔵野珈琲店の向かいにあるお店に入っていき、解散となりました。
恐らくあそこのお店の人がグルなのでしょう。
結局、遠回しに勧誘をされ、珈琲とケーキを奢らされるという悲劇の一日でした。
ネットワークビジネスの勧誘って何回かされたことあるんだけど、だいたい彼らは奢ってくれるんですよ。
A子はそれすらしてくれなかった笑
とりあえず、疲れた一日でした。
ただ、武蔵野珈琲店の珈琲は本当に美味しかったです。